注文住宅に露天風呂は作れる？費用やメリット・デメリットを解説

自分だけの特別な空間を作り上げるため、注文住宅での露天風呂の導入には多くの期待が寄せられます。しかし、それが本当に可能なのか、またどのようなポイントに注意が必要なのかを解説します。露天風呂を取り入れることで得られる非日常的なリラックス体験や、設計時に意識すべきポイントを見ていきましょう。

露天風呂に必要な条件とは？

露天風呂を注文住宅に取り入れる際、実現には複数の条件をクリアする必要があります。以下の条件を理解し、考慮すると、理想的な露天風呂スペースを確保できます。

プライベート空間の確保

自宅に露天風呂を設置する場合、まず最初に考えるべきなのがプライバシーの確保です。裸で外を歩くことになるため、周囲からの視線には注意が必要です。目隠しのためのフェンスや植栽、遮光カーテンなどを活用して、露天風呂スペースを他者から遮断しましょう。

景観のバランス

露天風呂の特徴は、自然の風景や見晴らしを楽しむことができることです。設置場所によっては、とくに美しい景色を堪能できます。ただし、過度なこだわりは逆効果となりかねません。適度な景観のバランスを考慮しながら、露天風呂の設計を進めましょう。

静かな環境への配慮

露天風呂は静かにリラックスできる空間であるべきです。設置場所が騒音の影響を受けやすい場合、その状況を改善する工夫が必要です。外部からの騒音だけでなく、露天風呂内での音にも気を配り、快適な環境を作り上げることが大切です。

使いやすさと生活動線

非日常的な空間である露天風呂でも、使い勝手や生活動線の考慮は重要です。設置場所が使いづらいと、結局は利用されなくなってしまいます。月々の維持コストや清掃のしやすさも考慮しつつ、実用性と非日常感のバランスを取りましょう。

注文住宅で露天風呂をどこに作る？

注文住宅で露天風呂を導入する際、設置場所はその効果や利便性に大きな影響を与えます。ここでは、露天風呂を設置するおすすめの場所とそれに伴う注意点について解説します。

庭に設置する場合

広大な庭スペースを活かして露天風呂を設置するのは、贅沢な選択です。広さ・素材・デザインなどを柔軟にカスタマイズでき、自宅の敷地内に本格的な露天風呂を造ることが可能です。

ただし、場所的には目隠し対策が必要であり、高額な施工コストやプライバシーの確保が課題となります。

バルコニーやテラスに設置する場合

2階部分に露天風呂を設ける場合、プライバシー対策がしやすく、景色を楽しむことも可能です。また、室内からのアクセスがしやすいため、脱衣スペースを確保しやすいのが利点です。

ただし、屋外に設置するため、季節や天候による影響を受けやすく、冬季の利用が難しい場合も考慮が必要です。

屋上に設置する場合

屋上に露天風呂を設置すると、最高の景観を楽しめます。ジャグジーを導入すれば、スパやナイトプールのような雰囲気も演出可能です。

ただし、施工コストが高い上、屋上へのアクセスが面倒な場合もあるため、検討が必要です。また、高層階の場合は周囲の建物からの視線にも配慮が必要です。

中庭に設置する場合

中庭を活かして露天風呂を設置するプランも一つの選択肢です。コの字型やロの字型の中庭を活用することで、プライバシーを確保しつつ、静かな環境で露天風呂を楽しめます。

ただし、コの字型は圧迫感があるかもしれませんが、ロの字型は完全なプライベート空間を確保できます。

浴室を工夫して露天風呂気分を味わう方法

普段の浴室を工夫することで、手軽に露天風呂のような開放感を味わえます。大胆なガラス張りの導入や開閉可能な窓の設置、外部との一体感を演出などの工夫が挙げられます。

以下に、それぞれの具体的で効果的なアイデアを提案します。

大胆なガラス張りの導入

通常の浴室は、換気用の小さな窓が付いていることが一般的ですが、その窓を大胆なガラス張りに変更することで開放感が生まれます。面積の大きなガラス窓を取り入れ、外の景色を一望できるようにすると、まるで露天風呂にいるかのような雰囲気が演出されます。プライバシーを確保するために目隠しのためのカーテンやブラインドも活用しましょう。

開閉可能な窓の設置

露天風呂のような開放感を演出するためには、開閉可能な窓を導入するのも効果的です。天気のよい日や気温が心地よいと感じるときに窓を開け、外の新鮮な空気や自然の風を感じながら入浴できます。逆に悪天候や冷え込みが気になるときは閉めてしまい、通常の浴室として利用できます。これにより、露天風呂のような臨場感を味わいながら、柔軟に利用できます。

外部との一体感を演出

浴室を外部と一体化させるデザインを取り入れることで、露天風呂のような雰囲気を醸し出せます。床や壁の素材を統一し、庭や自然の景色を取り入れることで、入浴中に外の景色を感じながらリラックスできます。また、外部とのつながりを感じさせるような開口部や通気口を工夫することもポイントです。

まとめ

注文住宅に露天風呂を導入することは可能であり、その際には慎重な計画が不可欠です。プライベート空間の確保や景観とのバランス、利便性と非日常感の調和など、さまざまな要素を考慮したうえで理想の露天風呂を実現させることがポイントです。自分らしい贅沢な空間を手に入れ、日常を離れた癒しのひとときを楽しむために、設計時の工夫やアイデアを駆使してみましょう。