注文住宅を建てるなら!勉強しておきたい家づくりの基礎知識を押さえておこう
注文住宅の家づくりは理想の住まいを実現させるためにも施主が積極的に関わっていく必要があります。そのため施主も家づくりのための基本的な知識くらいは持っていなければなりません。そこで本コラムでは注文住宅を建てるにあたり、勉強しておきたい基礎知識についてご紹介します。
まずは入門書で知識を仕入れ、勉強しよう
注文住宅を建てる上で、最初に勉強したいのは基礎の基礎になる知識。と言うのも、注文住宅の施主は理想の住まいを実現しようとするあまり、自分の夢に関わる部分にのみ関心を示しがちだからです。
「地中海にあるような家を建てたい」「カントリースタイルの家がほしい」などと思えば、デザイン的な面ばかりに考えが行ってしまい、デザイン例ばかり勉強してしまいかねません。
しかし、家づくりはトータルなもの。デザイン以外に強度や断熱性、建材、メンテナンスなど、幅広い知識が必要になります。しかも、元々建築関係者でもない限り、注文住宅の家づくりについては、みんな素人。イチから学ぶ必要があるのです。
ですので、まずは家づくりの入門書的な書籍を入手し、基本的な知識を身に着けることが得策と言えるでしょう。インターネットでブックレビューをチェックし、評価の高いものを購入するのがおすすめです。
ひと通りの基礎の基礎知識を勉強できたら、再びネットに戻って家づくり全体について勉強するか、応用編的な書籍を購入して読み込みます。ただし、応用編レベルでは著者それぞれの考え方が色濃く出ますので、あまり1冊の内容に影響され過ぎないように注意してください。
とにかく最初は基礎の基礎知識をしっかりと身に付けなければ、後々、建築家と認知の相違が生じてしまう危険性があるので、めんどうでもそこからスタートしましょう。
住宅展示場・ショールームなどでリアルに勉強しよう
注文住宅の施主として、しっかりと家づくりの基礎の基礎知識から勉強することの重要性をおわかりいただいたところで、つぎに実際に家を見ることの大切さをお伝えしたいと思います。
■住宅展示場へ行こう
住宅展示場はさまざまなモデルハウスが一度に見られるため、メリットが大きいです。実際に建てられたモデルハウスに入れば、あらゆることが実感・体感できます。
■住宅見学会にも行ってみよう
住宅展示場にはモデルハウスを持っていないようなデザイン事務所や工務店は、実際に受注して建てた家を施主の協力を得て公開しています。ホームページで予約して出かけてみましょう。
■住宅展示場・見学会では書籍でわからなかったことを聴いてみよう
書籍やネットで勉強してみて、よく理解できなかったポイントなどが質問できる良い機会になります。担当者・営業マンに何でも聞いてみましょう。
■ショールームにも出かけよう
住宅設備や建材のショールームにも出かけてみましょう。建材・商品の実物を見て、触れられるのはもちろん、たとえば、おふろのショールームなら実際入浴を体験できるところもあります。
実際に建てたひとの声で勉強するのも大切
モデルハウス・住宅見学会、ショールームなどで実際の家・建材・商品を見て、体感して、質問・勉強する大切さについて書かせていただきました。最後に注文住宅を建てた方の声で勉強することをご紹介しましょう。
■経験者の生の声は何よりの勉強になる
まず周囲に実際に注文住宅を建てた友人・知人がいれば話を聴いてみましょう。工夫して良かったところはもちろん、後悔したところなども聞き出すのがポイントです。
■インターネットのブログから勉強する
「家を建てました」などのタイトルのブログの閲覧も勉強になります。計画時点から完成後に至るまで知ることができるブログもあるので必見です。
■ネットの住宅関係の口コミもチェック
口コミサイトなら、住宅メーカーなどの思わぬメリット・デメリットを知ることができます。ただし、誰でも好きなように書き込みできてしまうため、すべてを鵜呑みにせず、割り引いて受け取りましょう。
実際の友人・知人からは資金面についてはなかなか聞きづらいもの。そのあたりはネットで勉強するのが無難でしょう。
まとめ
注文住宅を建てるにあたり、勉強しておきたい基礎知識の学び方を中心にご紹介しました。とにかく、基本的な知識を勉強しておかなければ、打ち合わせに入った段階で、メーカー・工務店・建築デザイナーの話がまったく理解できない危険性もあります。
悪い相手なら、良いように丸め込まれてしまいかねません。「この施主さんは良くわかっているな」という印象を与えることができれば、尊重してもらえることでしょう。
そして、知識を身に付けることで見聞が広がり、注文住宅の家づくりが一段と楽しめるようになるもの。何より後悔しない家づくりのために、事前に基礎知識を身に付けるのがおすすめです。