一戸建ては虫が出やすい!設計に注意して虫対策をしよう!
一戸建ては住んでいる環境や家周辺の状況によって虫が出やすい場合があり、虫対策が必要です。家の外だけでなく、家の中にも虫は発生します。一戸建てを建てる前の土地選びや設計などから虫対策を意識したいものです。今回はどのような害虫被害があるのか、虫が出にくい家づくりなどのポイントを解説します。
虫が出るとなぜよくないの?害虫被害の恐ろしさとは
一戸建ては窓や玄関などが地面に近く、マンションに比べて虫が入りやすい出入口が多くあり、害虫被害を受けやすくなっています。害虫には種類があり、被害もいろいろです。まずはどのような害虫被害があるのか、被害を受けた場合はどうなるのかを把握しましょう。
住宅への影響
一戸建ての害虫被害で一番に上がるのがシロアリです。シロアリは木材をとくに好んで食べるため、木造住宅の柱や床板、基盤など建物の重要な構造部分を食い荒らされれば被害はとても大きくなります。シロアリ被害を受けると、家の劣化が進んでしまい、ひどい場合は倒壊の危険もあるでしょう。長く住んでいくためにもシロアリ対策は欠かせません。
衛生面への影響
害虫には「衛生害虫」と呼ばれる虫がいます。ゴキブリやハエなどがそうですが、どちらも汚いイメージで不快感を覚える方も多いでしょう。どちらも菌やウイルスなどが付着している可能性があり、人体に被害を与えるリスクがあります。
健康面への影響
害虫の種類によっては、皮膚に触れるだけで腫れる、赤くなるなどの炎症を引き起こすものもあります。ダニ、ノミもかまれるとかゆくなる場合があり、またアレルギーの原因です。ムカデは刺激性の物質があるため皮膚が痛くなったり、腫れたりするでしょう。
虫が出にくい家をつくるには?
害虫被害についていろいろとわかりましたが、虫が出ない家を考えるのであれば家の外環境から変えていかなくてはなりません。ここからは虫が出にくい外環境と家づくりのポイントについて見ていきましょう。
虫の出にくい環境選び
自然がいっぱいの土地には虫が多い傾向にあります。郊外に住むとリスクは高いでしょう。虫は湿気を好むため川や池、用水路など水の近くの土地は虫が発生しやすくなります。また、周辺施設に飲食店や空き家などが多いとゴキブリやハエなどが発生する可能性も高いです。周辺を把握することで虫の出にくい環境を選べるでしょう。
虫が寄り付かない環境
一戸建ての土地を選ぶ場合、虫の嫌いな植物を植えることが可能か検討しましょう。ハーブは香りや見た目も魅力的で、虫が嫌う植物とされています。
虫が侵入しない設備環境
虫の侵入を防ぐなら建物に隙間がない「気密性」が重要になります。この気密性が高いのが高気密住宅です。虫は湿気を好みますが、現在の住宅では24時間換気システムの導入が義務付けられているため、換気が保たれ、湿度の上昇もコントロールされています。
しかし、給気口や排気口から虫が入ってくる可能性があるため、必ず防虫機能があるフィルターを取り付けましょう。なお、フィルターや吸排気口は汚れてしまうと効果を発揮できません。メンテナンスやフィルターの交換をすることで虫の侵入を予防できるので、定期的に行いましょう。
シロアリ対策
シロアリを防ぐため、シロアリの嫌いな木材を使用し防蟻処理をすることが重要です。シロアリ対策に薬剤や独自の技術を導入している住宅会社もあります。家を建てた後の定期点検や保証、アフタサービスなどにシロアリのことが記載されているか確認しましょう。住宅会社を選ぶときは重要な項目となります。
入居前・入居後にやっておくよい対策まとめ
入居前後の虫対策も重要なことのひとつです。ではどのような対策があるのでしょうか。
入居前の対策
入居する際の引越しにほとんどの方が段ボールを使うでしょう。この段ボールが知らないうちに虫を連れてきてしまう原因となります。引越し前の家から卵の状態で運んできてしまう場合があるのです。なるべく新しい段ボールで荷造りし、引越しが終わり次第できるだけ早めに処分しましょう。
入居後の対策
虫を防ぐ対策として重要なポイントは外からの侵入を防ぐことです。気になるような隙間を発見した時はすぐにふさぎ、住宅会社へ連絡しましょう。また、衛生面の環境を整えることが基本的な対策となります。生ごみがあったら放置せずすぐに処分しましょう。ゴキブリやハエが発生する原因となります。虫は湿気の多い環境を好むため、常に換気をすることを心がけてください。室内に飾る植物にも虫が付く場合があるので注意が必要です。
まとめ
害虫は人や建物に被害を及ぼします。一戸建てを考えている方はなるべく害虫被害にあわないためにも土地選びから検討しなくてはなりません。設計の段階から害虫対策を重視した住宅会社を選ぶことも大切です。害虫を家に持ち込まない、発生させないためにも掃除や換気などをして常に清潔な状態にしましょう。この記事を参考に虫対策することをおすすめします。